「AIならLPもすぐ作れる」と聞いて試したものの、初稿を出した後の修正で時間がかかっていないでしょうか。「ここの文字を変えて」「上の画像を少し小さく」とチャットだけで伝えると、別の場所が直ったり、直してほしくない部分まで変わったりします。制作が速くなっても、確認と手戻りが増えれば現場の負担は減りません。
LPとは、商品やサービスの問い合わせ・申込みにつなげる一枚もののWebページです。AIを使うと、ヒアリング内容や手元の素材から初稿を作りやすくなります。ただし、実務で差が出るのは「生成できるか」より「修正箇所を正確に伝え、最後まで品質を確認できるか」です。今回は、社内実演で使ったコメント中心の制作フローを紹介します。
AIでのLP制作は、初稿より「修正指示」で詰まりやすい

チャットで修正を頼むとき、作り手とAIが同じ場所を見ているとは限りません。「右側の見出し」「二つ目のボタン」と書いても、画面幅や構成によって対象が曖昧になります。指示のたびに変更箇所を説明し直すと、確認の往復が増えてしまいます。
2026年8月21日の社内実演では、ヒアリング内容と素材が入った共有フォルダをもとに、ChatGPTデスクトップアプリでHTMLのLPを作りました。画像生成は使わず、支給された画像だけを使う条件にしています。初稿をプレビューした後、直したい箇所を画面上で右クリックし、約10箇所へコメントを付けてからまとめて反映しました。パソコンとスマートフォンの表示に対応したLPを、確認を含めて1〜2時間で形にし、ZIPで渡せる状態まで進めた実演です。
ここで有効だったのは、修正内容を長文で説明することではありません。人へ赤入れを渡すように、対象を画面上で指定してから短く指示したことです。「どこを」「どう変えるか」が一組になるため、修正先の取り違えを減らしやすくなります。
コメントで直すLP制作の5ステップ

1. 目的と素材を先にそろえる
最初に、LPの目的、想定読者、申込み先、掲載する事実、使ってよい画像を一か所へまとめます。ロゴや写真の利用範囲も確認します。情報が散らばったまま生成を始めると、初稿の見た目が整っていても内容の修正が増えます。
2. 初稿の条件を短く固定する
ページ構成、色、必要な項目、使わない表現を伝えます。今回のように自社素材を優先したい場合は、画像を新しく作らず、支給素材だけを使うことも明記します。
ヒアリング内容と支給素材を使い、問い合わせを目的としたLPの初稿を作成してください。画像は新規生成せず、指定フォルダ内の素材だけを使ってください。事実が不足する箇所は推測せず、要確認と表示してください。
3. プレビューを画面幅ごとに確認する
文章だけでなく、パソコンとスマートフォンの両方で読みます。見出しの順序、画像の切れ、ボタンの位置、余白を確認し、気になる箇所をその場で拾います。最初から完成を狙わず、まず「今のページより良い初稿」になっているかを見ると判断しやすくなります。
4. 対象箇所へ短いコメントを付ける
修正箇所を指定し、「見出しを読者の悩みから始める」「この画像は支給素材の別カットへ変更する」のように、一つのコメントへ一つの変更を書きます。複数の変更を一文へ詰め込まないことがポイントです。
5. まとめて反映し、最後は人が読み戻す
コメントをためてから一括反映すると、ページ全体の流れを保ったまま修正しやすくなります。反映後は、指示した箇所だけでなく、タイトル、本文、ボタン、リンク、フォーム、スマートフォン表示をもう一度確認します。AIに作業を任せても、公開判断は人が行います。
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業種別に考える活用場面
製造業・卸売業
新商品の紹介や展示会の案内など、期限が決まったページの初稿作成に向いています。仕様や価格を推測させず、確定資料だけを渡し、技術担当者が数字と表現を確認する工程を残します。
建設業・地域サービス業
見学会、相談会、期間限定サービスの案内ページを素早く準備できます。現場写真を支給素材として指定し、施工内容や開催条件が正しいかを担当者が読み戻します。
士業・コンサルティング業
セミナーや個別相談の申込みページに活用できます。対象者、相談範囲、注意事項を先に整理し、専門的な判断をAIに作らせない線引きが必要です。
AIらしい仕上がりを避ける3つの確認
一つ目は、素材の出所を決めることです。支給写真を使うのか、生成画像を使うのかを混ぜずに指示します。自社の実績として見せる写真は、実際の支給素材に限定します。
二つ目は、事実と導線を人が確認することです。社名、金額、日付、問い合わせ先、フォームの送信先は、見た目が整っていても誤っていれば公開できません。計測タグや個人情報の扱いも公開前の確認項目です。
三つ目は、道具の料金や機能を固定情報として扱わないことです。実演時は月額約3,000円のプランで十分という判断でしたが、提供条件は変わる可能性があります。導入時点の公式情報を確認し、費用より先に対象業務と必要な機能を整理します。
シンクアスがお手伝いできること
シンクアスでは、LPを作る操作だけでなく、現場で修正と確認が回る制作フローまで一緒に整えます。
- ヒアリング内容と支給素材の整理
- AIへ渡す初稿指示と禁止事項の設計
- コメントを使った修正・確認手順の作成
- 公開前チェックと社内での運用定着
社内実演でも、素材の条件を先に決め、画面上のコメントをまとめて反映することで、確認を含むLP制作を短時間で進めました。ご支援は月額で数ヶ月から、実際の業務を一緒に試しながら進めます。
まとめ
AIでLP制作を速くする鍵は、初稿を一度で完成させることではありません。目的と素材をそろえ、画面上で修正箇所を指定し、短いコメントをまとめて反映する。最後に人が事実と表示を読み戻す。この流れがあれば、チャットで場所を説明し続ける手戻りを減らせます。
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